バイオリンを弾いていると、ポップス音楽も弾いてみたいと思う人もいらっしゃるのではないでしょうか?
テキストや教本で普段習っている人も「情熱大陸が弾いてみたい!」や、「今流行りの曲を弾いてみたい」と思われている人も多いと思います。 ですが、ポップス曲を弾いてもこのようなことはありませんか? 「楽譜通りに音は出せたけれど、なんか違うな?」 「何が違うかわからない…」 今回は、意外と知られていない、ポップス音楽特有の弾き方についてお伝えしていきます。
今回の記事をお読みいただくと、クラッシック音楽との違う弾き方をマスターいただき、ポップス曲を弾くときに取り入れていただけますので、ぜひ最後までご覧ください。 ポップス特有の弾き方3点を解説していきます。
グルーヴとは?
まずは、 グルーヴ感を出して弾くことです。 そもそもグルーヴ感って何? クラシック曲とポップス曲の違いについてある程度わかっていても、弾いてみると「なにかが違う」と感じる人も多いと思います。 その原因は、グルーヴ感を出していないからです。 ここで、グルーヴ感って何?と思われている人のために分かりやすくお伝えすると、ノリと思っていただければと思います。 そもそもクラシック曲には、グルーヴ感という言葉は使わないです。 ですので、いざポップス音楽を弾く時は苦労されるという人が多いです。 グルーヴ感を出すために必要な3つのテクニックをご紹介 では今からグルーヴ感を出すために必要なテクニックを3つご紹介します。
1. アクセントに意識を向ける
ポップス音楽では、アクセントの使い方が曲の雰囲気を大きく左右します。クラシック音楽では、楽譜に忠実に演奏することが求められますが、ポップスでは楽譜に書かれていないアクセントを加えることで、曲に動きや生命を吹き込むことができます。例えば、特定のビートを強調することで、リスナーにリズムを感じさせることができます。この技術は、曲によって異なるアクセントパターンを試しながら習得することができます。
2. 裏拍を意識する
裏拍の意識は、ポップス音楽のリズム感を理解する上で不可欠です。クラシック音楽では一般的ではないこのリズムの取り方は、ポップスやジャズにおいては基本となります。裏拍を強調することで、曲にスウィング感や軽快さをもたらすことができます。この技術を習得するには、リズムパターンを意識しながら練習することが重要です。
3. 弓にスナップを効かせる
特に弦楽器において、弓にスナップを効かせる技術は、ポップス音楽の演奏において重要な要素です。この技術は、弓を弦に急激に押し付けてから素早く離すことで、鋭い音を生み出します。これにより、曲に躍動感や迫力を与えることができます。クラシック音楽の演奏技術から転じる際には、このような奏法に慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、練習を重ねることで自然と身につきます。
クラシックとポップスのリズムの違い
クラシック音楽では、リズムに揺れや変化が多く見られます。例えば、リタルダンド(徐々に遅くなる)やアテンポ(元のテンポに戻る)などがこれに当たります。これに対し、ポップス音楽ではリズムが一定であることが多く、ドラムなどが刻むリズムに合わせて演奏することが一般的です。この違いを理解し、それぞれのジャンルに適したリズム感を身につけることが重要です。
まとめ
ポップス音楽を演奏する際には、クラシック音楽とは異なるアプローチが求められます。アクセントの使い方、裏拍の意識、弓のスナップ効かせ方など、ポップス特有のテクニックを習得することで、よりリズミカルで生き生きとした演奏が可能になります。これらの技術は、実際の曲を聴きながら、または実際に演奏しながら練習することで、より深く理解し、身につけることができます。ポップス音楽の演奏に挑戦する際には、これらのポイントを意識してみてください。